標高3600mに位置し、世界一高い場所にある首都として有名な南米ボリビアのラパス。
中心部には通称「魔女市場」と呼ばれるマーケットが存在し、呪術などの儀式に使われる
ハーブやポーション、更には動物のミイラなど世にも奇妙な道具が数多く売られている。
この地に古くから伝わるシャーマニズムの思想が未だ根強く信仰されていることを象徴する場所だ。
ティワナク文明の末裔とされるアンデスの先住民・アイマラ族は大地母神を崇めるシャーマニズムを信仰、
”パコ”と呼ばれるシャーマン達は現代も予言や神託、悪魔祓いや病気の治療など、
現地の人々の日常における幅広い悩みに対応している。
コカレロ・ネグロを彩る南米原産の唐辛子“アヒパンカ”は
パコによって行われる様々なアイマラの儀式で、棉、コカの葉、カーネーション、リャマの脂、赤ワインなどと
共に供物(メサ)として神々に捧げられる。